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浄水器やシャワーホースのインナーチューブについて

インナーチューブとは

<フレキシブル博士↗>

今日は、インナーチューブの話じゃ。
フレキシブルチューブの中に通すチューブのことであり、
そのチューブの中を水やお湯が通るわけである。

フレキとインナーチューブの組み合わせで、相互の利点を生かし、補完し合っているのである。
詳しく見ていこう。

浄水器や整水器に使われるインナーチューブ

フレキチューブの中にインナーチューブを入れて使用するのは、いろいろな製品に応用されていますが、
その代表的なものとして浄水器や整水器のノズル口としての利用があります。

このノズル口に使用されているフレキシブルチューブは、
形状保持機能のあるインターロックタイプであり、
以前の章で説明しましたようにこのタイプのフレキには、
綿糸が挿入されているため簡易止水機能があります。

ノズル口のように出口が開放状態であれば、
中に水を流してもフレキから漏れ出てくることはありません。

実際、現在も壁掛け式の瞬間湯沸かし器など一部で
インナーホース無しのインターロックタイプフレキが使用されています。

しかしながら、特に浄水器など水質にこだわる製品では、
フレキに直接水を流すのではなく、インナーチューブを使用することが多いです。
この場合インナーチューブは食品用のエラストマーチューブになります。

浴室や洗面のシャワーホースに使われるインナーチューブ

浴室のシャワーホースにもインナーチューブが使用されています。

この場合はのフレキシブルチューブは、形状保持しないセミインターロックチューブが使われます。
インナーチューブは、耐圧性のある塩ビ系エラストマーチューブが使用されています。

浴室のシャワーは、欧米ではあまりホースを使いません。
上のほうにシャワー出口が付いていて、雨が降るように浴びるスタイルが一般的です。

しかし日本では昔からの浴室や銭湯のように座って体を洗うスタイルのため
ホースが付くようになったと言われています。

このホースに金属のフレキが付く場合は、補強というよりもデザイン的な要素が強く、
高級感を持たせるために使われることが多いです。

実際海外では金色や黒色のフレキが使われることもあります。
一方で洗面やキッチンでは、シャワーヘッドを引き出したり収納したりする動きがあるので、
金属のフレキは補強という要素が強いです。

そのほかの用途に使われているインナーチューブ

きれいな水を通すという、上記のような住宅設備としての使用方法以外にも、
インナーチューブフレキはいろいろなことに利用されています。

例えば、インクを中に通し、正確な位置に噴霧する
スプレー用のガイドホースとして耐溶剤製のインナーチューブが使われていたり、
農業では、収穫した籾を乾燥機で乾燥させる際の燃料を供給するホースとして、
耐油性のホースをフレキの中に入れて使っています。

パイプ螺旋管との違い

インナーチューブを利用する場合は中に液体を通す場合でしたが、
いわゆるパイプ螺旋管も液体を通すためのフレキホースです。

しかしこれが使用されていないのは柔軟に曲げられないことがあります。
セミインターロックタイプやインターロックタイプのようなテープ螺旋管の柔軟性を生かしつつ、
液体を流すために、インナーチューブが使用されるようになったのです。

そして、単にホースの補強や保護といった目的だけでなく、
デザインとしても金属のフレキシブルチューブが採用されるようになったのです。

インナーチューブ付きフレキシブルチューブのアッセンブリは?

<博士>
インナーチューブが挿入されたフレキシブルチューブがいろいろと使われていることはわかった。
では、どのような構造でフレキとインナーチューブが一体になっているのか?
そのアッセンブリーについては、また後日、解説することとしよう・・・。

↑浄水器用フレキシブルチューブ製品詳細はこちら

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