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インターロックフレキシブルチューブの表面処理

浄水器のノズル用インターロックタイプフレキの表面処理は?

<フレキシブル博士↗>

湯沸かし器や浄水器のノズルとして使われている、インターロック型フレキシブルチューブ。
これはステンレスでできているが素地のまま使われることは少ない。

場面場面で、いろいろな表面処理が行われている。
今日は、その表面処理について見ていこう。

湯沸かし器に使われているのはジャバラカバー

瞬間湯沸かし器に使われているフレキは、以前は素地のままでした。

従って昔の人はインターロックフレキを見て、
湯沸かし器のノズルをイメージしやすかったと思います。

しかし近年ではPEのジャバラカバーが付いているものがほとんどです。
湯沸かし器本体が銀色から白色へ変わったことで、
ノズルも白色のカバーがされるようになったわけです。

浄水器ノズルに使われる表面処理は収縮チューブが多い

浄水器や整水器のノズルとして使われ場合は、
湯沸かし器よりもさらに高級感、清潔感を出すために
白色の熱収縮チューブを被覆する場合が多いです。

熱をかけて収縮させるためフレキに密着しますので、
ジャバラカバーよりもスリムなイメージがあります。
また、ジャバラカバーのように凹凸が少ないため、
隙間に埃が溜まるようなことはありません。

色は白のつや消しが多いですが、汚れは目立ちやすく、
製造する側にとっては非常に神経を使う部分になります。

また、収縮チューブの材質によっては曲げた際の反発力が大きく、
インターロックチューブの保持力が負けて、保持しない(曲げても反発する)
フレキになってしまうことがあります。

架橋ポリオレフィン製がお勧めで、
塩ビやテフロンの収縮チューブは硬いため反発することがあります。
また、NBRやシリコン製はゴム系ですが肉厚が厚いため、反発については要注意です。

また、収縮チューブが偏肉していると、フレキが一方向には保持するが、
反対に曲げると反発するといった現象になることもあります。

ステンレスの表面研磨でピカピカに

ステンレスの素地のままで使う場合に、フレキを研磨して光沢を出す方法もあります。
研磨には、電解研磨とバフ研磨があります。

バフ研磨の場合は、回転するバフにフレキをあてて研磨してくため、
フレキの巻き方向に注意する必要があります。

フレキが拡がる方向に回転体をあてると、フレキが拡がってしまい、
巻き終わり側の端部の外径が太くなって、
端末部品に差し込むことができなくなることがあります。

バフ研磨会社の人は巻き方向を見ただけではわからないので、
外注に出す際は巻き方向を揃えて、巻き始め側、終わり側をダンボールに表記するなど、
間違いのないようにする必要があります。

最近は、フレキに研磨する会社も減ってきており、研磨の価格が高騰しています。
高級感を出すためにどこまでコストをかけるのか悩ましいところです。

塗装やメッキでカラフルにすることも可能

浄水器などのノズルで塗装やメッキをすることは、あまりありません。

しかし、ディスプレイや照明器具の用途では
インターロックフレキに塗装したりメッキしたりすることがあります。

この場合カラフルな色にすることが可能ですが、
浄水器など比較的頻繁に曲げ位置を変えるような品物では、
剥がれ落ちることが懸念されるため表面処理の方法として採用されないことが多いです。

清潔感、高級感を出すために

<博士>
今、ノズルのついた浄水器や整水器は置き式の高級タイプになっておる。
フレキにも清潔感、高級感を出すために各社工夫を凝らしている。

この世界にもまた新しい画期的な表面処理が登場するかもしれんのう。