クーラントノズルの先端形状について
クーラントノズルの役割
工作機械に使用されているクーラントノズルは、
材料をドリルなどの工具で削る際に発生する熱を冷やすための
冷却オイルを適格にワークへ供給する役割を持っています。
削る位置や面積、加工対象物の大きさによって
冷却液を供給する量や範囲がかわってきますので、
それぞれに適した先端の吐出形状を選択する必要があります。
クーラントノズルの先端の吐出穴の大きさはいくつくらい?
クーラントノズルの先端形状として、もっとも一般的なものがストレート丸型になります。
そのままパイプから流れ出てくるように、加工物に注がれます。
圧力もほとんどかかっていません。
吐出口の大きさは、ノズル取付ネジの内径と同じにするのが一般的です。
R1/8であれば4mm R1/4であれば6mm R1/2であれば10mm といった具合です。
ショーワインダストリー製のSノズルは、ネジの内径=ノズル部の内径=吐出口の内径
になっています。また、フレキノズルの内面がフラットなため
液の流れが一直線でとても効率的です。
また、敢えて吐出口を狭くすることで一点に集中させ、余計な吐出を抑える方法もあります。
2mmや3mmというものもオプションでありながら、数多く使用されています。
保持力の高いノズルは、ピンポイントで位置をキープすることができます。
クーラントノズルの先端を平口にするのはアリ?
冷却する面積を大きくしたい場合には、平口のノズルが使用されます。
多くの面積に冷却液を注ぐことができますが、
吐出量が少ないときれいに横に広がらず、一点に集約されてしまいます。
適切な吐出量が必要となります。
クーラントノズルの先端を曲げるには
切削加工のワークによっては、横から、あるいは斜めから
クーラント液を供給したい場面が生じます。
フレキシブルノズルではどうしても回しきれない場合には
先端に角度付きのヘッドをつけることで解決することができます。
写真のように45°、90°に吐出する先端を取り付ければフレキを大きく回しこむ
ことがないため、とても使い勝手の良いものになっています。
いろいろな種類のノズルヘッドをアタッチメントする
フレキシブルノズルの先端側をネジにすることで、
様々なノズルヘッドをアタッチメントすることが可能になります。
ねじ込み式のため、市販のノズルヘッドを装着することができます。
また、先端をボール状にすることで樹脂製の安価な
ノズルヘッドを取り付けることも可能です。